不動産契約時の注意点
不動産売買で売主と買主間の条件面が成立したら、次に契約書を作成して取り交わす作業に入ります。
予め取引条件等は仲介業者が重要事項説明書で行こないます。それを双方で確認し納得した上で不動産売買契約書に署名・捺印します。
締結後は権利や義務を履行することになります。そのために、内容をよく確認してから売買を締結することが一番重要なことになります。
内容は自由に決められますので、自分に不利益のない条件になっていないかの確認が大事です。一度契約を締結すると、解除するには大きなエネルギーと金銭が発生しますから、大きな自己責任が伴います。
内容はすみからすみまで見て、見落としがないよう確認することが非常に重要になります。さらに土地や建物などの明け渡し時期が明確になっていることがトラブルを未然に防げますので、よく確認する必要があります。
不動産売買はたいへん大きな金額の取引となるので、トラブルに発展するような不明確な重要な条件がないように注意してより良い取引をしましょう。
負債が残っている場合の不動産処分の方法
住宅ローンなどの負債が残っている不動産物件を売却する場合はどうしたらよいでしょうか。
住宅ローンには「抵当権」というものが付いています。住宅ローンを完済しなくては、抵当権を外すことができません。
しかし、負債が残っている状態でも、不動産の売却は可能です。抵当権を外すのは売却が決定した後でよいからです。それには以下の方法があります。
■手持金でローンを一括返済する
■不動産の売却金を使って一括返済する
■売却金に不足分をプラスして一括返済する
このうち、ひとつめの方法で一括返済が可能な方は殆どいらっしゃいません。一番多いパターンは二つ目ですが、ローンの残金がまだ多く残っている場合、売却金だけでは賄えない場合も多いのが現状です。そうなると三つ目の方法を考える必要があります。
「不足分をプラス」というのは簡単なことではありませんが、自身の預貯金を利用したり、親御さんにお願いして借りたりする方法の他、新たな物件を購入する予定があるならば、そちらのローンの金額に不足分をプラスするという方法もあります。
また、住宅ローンの残債をを完済できない場合に「任意売却」という方法がありますが、こちらに関しては抵当権を設定している「銀行」の許可が必須になりますので、一度相談されるとよいでしょう。
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